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フランス旅行① ~飛行機編~


1年というのはあっという間

去年のちょうど今頃、会社をやめました。

自由の身で無限大の世界を感じるべく、友人の住むフランスに旅行することにしたのでした。

海外旅行といえば10年前に韓国へ行ったっきり。丸腰の初心者なので堅実にJTBのツアーを利用して

パリ、シャルトル、ロワール、モン・サン・ミシェル、ヴェルサイユと巡る8日間の旅に参加することに。

旅を決めたは良いものの、色々ある懸念の中で個人的に一番心配だったのが「飛行機」!

高所が苦手な自分にとって14時間のフライトというのはまさに未知の世界…

しかし乗らねばフランスには行けまい。なにごとにも踏み出す勇気が必要なのだなあ。

出発前の成田空港でキャリーケースの車輪が破壊するという事態(人生二回目)に心が折れかけるも

おニューのキャリーを手に入れなんとか気を取り直し、腹をくくってエールフランスにいざ搭乗。

フランスのCAさんが笑顔で出迎えてくれて実感がわいてくる。

はじめての機内食はフランスを感じさせる内容、チキンにチーズ、デザートまでついておいしい。

乗ったばかりで体調も万全なのでぺろりと完食。いい感じ。

食事を終えるとうっすらと照明が暗くなり、おやすみタイム…

目を閉じると

空にいるという現実が頭から離れなくなり足の裏がゾワゾワしはじめる。

壁も床もない状態を想像したり

足裏から地面までの距離について考えてみたりと

なんの得もない想像が次から次にやってくる。

いやいやこれ以上余計なことは考えまい。

なんとか飛行機好きの友人の言葉を思い出して落ち着こうとしていたところ

その葛藤を見抜いたのか、はたまた様子がおかしかったのか、CAさんがお酒をすすめてくれた。

ゴールデンエイトという洋ナシのリキュール、甘くて良い香り。

これはきっと音楽でも聴いてゆったり座りながら香りと共に嗜む大人のリラックス法なのだろう…

ありがとう、CAさん。

乗り物酔いという第二の敵も控えているわたしは水割りでグビッといただき、また目を閉じた。

リラックスには心の余裕と地面が必要なのだと学んだ。

意識があるようなないようなところを行ったり来たりしながら7時間経過し窓の外も真っ暗に。

モニターの表示は北極海のあたり。まだ半分…と絶望しそうなところにCAさんがやってきて

「今!オーロラ見えます!!!」と大急ぎで教えてくれた。

窓の外に目を向けると真っ暗な空にグリーンのカーテンがゆらゆら漂っている、これがオーロラ!

あっというまに15秒ほどで姿を消してしまった。

ありがとう、オーロラ。ありがとう、CAさん。あと半分頑張れそうな気がした…

そんな感動も束の間、次は時間の感覚のバグ。

オーロラを見たのが体内時計(日本)では夕方、視界は深夜。徐々に脳が混乱し始め、

2回目の機内食が日本の23:30、フランス時間16:30の軽食

ここで完全に胃がパニック。何ごはんんんん?と聞こえてくるようだった。食欲もあるようなないような、

とりあえず詰め込む。←これで完全アウト。

じわじわと胃が拒否反応を示し始め体調ゾンビ状態へ。こうなるともう無の境地。おとなしく佇むゾンビ。

日本時間深夜1:30、フランス時間18:30

ようやくフランスに到着!!

足を踏み入れた感動を感じる体力もなくただ流れに身を任せ入国審査へ

ゾンビが来たと思われてはいけないので必死に笑顔を作りハンコを押してもらった。

きらきらした旅行記には程遠いスタートになったが

なにはともあれ初の長時間フライトをなんとか乗り越え無事にフランスの地に到着したのでした!

ホテルで泥のように眠り、体調を整えて翌日からいよいよ本格的に旅のはじまり。

-つづく-


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